WiCANメンバーの一部は、9/16~9/19の4日間に渡って、八戸ポータルミュージアム(はっち)に滞在し、「芸術・建築系大学サマーセミナー」に参加してきました。
4日間、はっち内のレジデンス施設に泊りながら、はっちの事業や施設に関する調査を行い、19日の公開プレゼンテーションにおいて、はっちの利用についての新しい提案をしました。
WiCANメンバーは、5階のレジデンス施設を拠点にして活動をしました。
左側の木の扉がレジデンスで、寝泊まりできる場所です。机や椅子を引き込んで会議をすることもできます。
廊下兼オープンスペースには、いろいろな人(もちろん高校生も)が思い思いの過ごし方をしていました。写真は、そこで会議をしたあとの様子です。
「八戸市中心街に誕生した「八戸ポータルミュージアム
はっち」は、地域の資源を大事に想いながら、まちの新しい魅力を創り出すところ(HPより引用)」です。「地域の『本質』をいつもと違った視点で見出す」というコンセプトで、これはWiCANが2011ドキュメントで示した『オルタナティブ』の考え方と通じている部分が大きいと言えます。
施設内には、八戸の歴史、文化、ものづくりを伝えるコンテンツが点在しています。夕方や休日になると、多くの高校生がはっちに勉強をしにやって来ます。
WiCANは、多くの高校生が滞在していることに潜在的可能性があると考えました。数年後に大人になっていく高校生たちが、勉強だけでなく、もっと色々なことをはっちで体験することができれば、八戸の未来をもっと支えていくことができるのではないか。
では、はっちの理念や、はっちの展開する事業が、高校生にどのくらい伝わっているのか?
そんな疑問から、調査はスタートしました。
2日目、3日目は、高校生や、ショップスタッフや職員さん等のはっち内で働く大人の方々にインタビューしました。
調査からは、多くの高校生が、はっちの事業の存在は知っているものの、積極的に参加していないことがわかりました。「自分たちは(はっちの事業の)対象外だと思っていた」と言う子もいました。
しかしその一方で、「ものづくりスタジオ」や「チャレンジショップ」の常連になっている高校生や、はっちの高校生ボランティアとして、様々な人と話したり、コミュニケーションすることの楽しさを感じている高校生の存在も見えてきました。そういった高校生は少数ではありますが、はっちのコンセプトが、高校生にも届く可能性が伺えました。
そして、発表。
発表では、今回リサーチをして見えてきた高校生の姿を伝え、まずははっちの理念を高校生に届けること、あるいは届くかたちにアレンジしていくことの重要性を提起しました。
何人もの職員さんやスタッフさん、市民の方々などが聞きに来てくださり、プレゼン後にはたくさん感想をいただくことができました。
はっちでの発表の後には、市庁舎へ赴き、市長さんにもプレゼンの内容を聞いていただきました。
WiCANが考える、社会におけるアート的視点(オルタナティブ)の重要性が、はっちにおいて体現されており、はっちで働く職員さんや、はっちを利用する市民の姿から、多くのことを学ぶことが出来ました。「いつもと違う視点」で物事を捉えなおし、「本質」を見出すことで、私たちの暮らしや生きることそのものが豊かになっていことをはっちに教えていただきました。
また、はっちの職員さんには本当にお世話になりました。八戸の食、文化の魅力をたっぷり教えていただき、WiCANメンバー一同、八戸が大好きになりました。
またぜひ遊びに行きたいと思います。
はっちのみなさん、本当にありがとうございました!
そして、これからもよろしくお願いします!
tommy, para
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