6月14日演出家の関美能留さんを講師に招き、ワークショップを体験しました。
午前中は、学生それぞれがイチローやドラえもんなどの芸能人や有名なキャラクターになりきって、4人ずつ関さんからの質問に答えていきました。質問が一通り終わると、学生は輪になり、自分の扮する役になりきりながら、自由に会話をしました。
午後は、言葉で何かを表す際の表現を「○○のように」という形容詞で考え、学生たちが挙げたたくさんの言葉が黒板に書かれていきます。ひとりひとり順番に、黒板の前に立ち、自分の挙げた表現で、関さんに向かって「こんにちは」と言うことに取り組みます。同じ「こんにちは」でも、随分いろいろな表現方法があることに気づきました。
次に、アニメの「名探偵コナン」のサウンドトラックをBGMにして、「私の名前は□□です。」と自分の名前を話します。たまたまその時にかかっていたBGMの雰囲気に合わせ、各自表現を工夫します。これを何度も何度も繰り返し行いました。
この後に、最初の有名人キャラに戻り、同じ組み合わせの4人組で、先ほどのBGMに合わせて自由に会話をしました。BGMの雰囲気に合わせて、会話のトーンも内容も微妙に変化していきました。
最後に、中島敦の『山月記』を、先ほどのBGMに合わせて、学生それぞれが一文ずつ音読していきました。BGMは流しっぱなしで、相変わらず暗い雰囲気の曲や、明るい雰囲気の曲が突然はじまる状況のままです。BGMが変わることで、『山月記』も雰囲気がコロコロ変わります(笑)。
自分とは異なる他者になりきることで、「この質問は、その人ならどう答えるか」など想像力を働かせながら、コミュニケーションをとることができました。
また、陽気や曲や暗い曲など、様々な雰囲気の曲がBGMに流れているなかで、場の状況に合わせながら、他者とコミュニケーションをとることの楽しさや難しさを実感しました。
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