WiCAN 千葉アートネットワーク・プロジェクト

2014年6月24日火曜日

関美能留さんワークショップ

614日演出家の関美能留さんを講師に招き、ワークショップを体験しました。




午前中は、学生それぞれがイチローやドラえもんなどの芸能人や有名なキャラクターになりきって、4人ずつ関さんからの質問に答えていきました。質問が一通り終わると、学生は輪になり、自分の扮する役になりきりながら、自由に会話をしました。



午後は、言葉で何かを表す際の表現を「○○のように」という形容詞で考え、学生たちが挙げたたくさんの言葉が黒板に書かれていきます。ひとりひとり順番に、黒板の前に立ち、自分の挙げた表現で、関さんに向かって「こんにちは」と言うことに取り組みます。同じ「こんにちは」でも、随分いろいろな表現方法があることに気づきました。
次に、アニメの「名探偵コナン」のサウンドトラックをBGMにして、「私の名前は□□です。」と自分の名前を話します。たまたまその時にかかっていたBGMの雰囲気に合わせ、各自表現を工夫します。これを何度も何度も繰り返し行いました。




この後に、最初の有名人キャラに戻り、同じ組み合わせの4人組で、先ほどのBGMに合わせて自由に会話をしました。BGMの雰囲気に合わせて、会話のトーンも内容も微妙に変化していきました。





最後に、中島敦の『山月記』を、先ほどのBGMに合わせて、学生それぞれが一文ずつ音読していきました。BGMは流しっぱなしで、相変わらず暗い雰囲気の曲や、明るい雰囲気の曲が突然はじまる状況のままです。BGMが変わることで、『山月記』も雰囲気がコロコロ変わります(笑)。



自分とは異なる他者になりきることで、「この質問は、その人ならどう答えるか」など想像力を働かせながら、コミュニケーションをとることができました。
また、陽気や曲や暗い曲など、様々な雰囲気の曲がBGMに流れているなかで、場の状況に合わせながら、他者とコミュニケーションをとることの楽しさや難しさを実感しました。


相手の状況やキャラクターに思いを馳せながら、自分から働きかけたコミュニケーションがどのような展開をしていくのか先を読んだり、自分が相手からの問いかけにどう応じれば話が盛り上がるのかなど、とても集中力や判断力、そして想像力が求められるワークショップでした。疲れたけど、楽しかったです。

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