WiCAN 千葉アートネットワーク・プロジェクト

2015年6月11日木曜日

粟津裕介さんワークショップ報告


舞台音楽家の粟津裕介さんによるワークショップが5/30(土)に行われました。

粟津裕介さん




今回のワークショップでは、普段使っている言葉をリズムと音階で捉え直し曲にして、みんなで演奏する、という内容に取り組みました。




まず初めに、自分の名前の頭文字を携帯電話に入力したときに予測変換で出てきた言葉の中から、面白い言葉を選びました。

予測変換では普段よく使う言葉が表示されるわけですが、「油断ならねぇ」や「卵一個」のようなユニークなものも出てきました(笑)

ちなみに、私の予測変換は、前日にたまたま調べていた「ミケランジェロ」です(´ー`)。







次に、3人1グループになり、それぞれメンバーと協力しながら 選んだ言葉をリズムと音階に直しメロディにしていきました。

参加者全員に音階のある楽器を持ってきてもらっていたのですが、楽器によっては短音階がなく、苦戦しているメンバーもいました。

途中「ミケランジェロ」のように、原語の発音と日本語の発音が違うものをどうするか、という問題も出てきましたが、日常で使っている言葉から曲がつくれるということを重要視し、普段日本で使われている発音で音を拾いました。






続いて、それら言葉のメロディを組み合わせていくつかフレーズをつくり、フレーズごとに新たなグループに分かれます。



こどもの

けいたいでんわ

みたりとか

ゆだんならねえ



みけらんじぇろ

こしがやし

むかうかも

だびんち

まくはり

なんだけどな


など、なかなかおもしろい言葉の組み合わせで4つのグループパートができました。




ここから編曲に取り組んでいきます。グループごとに拍子やテンポ、誰がどのタイミングで入ったり繰り返したりするのかを意識しながら、言葉のメロディをつなげていき、曲にしていきます。

私のグループでは、「なんだけどな」という言葉のさびしげなメロディの存在感がとても強く、どうやって他のメロディと組み合わせて活かしていくかという点を考えるのが難しかったです…。






最後は、粟津さんからアドバイスをいただき、各グル―プで作曲した曲をバランスを考えながらさらに全体でつないでいき、みんなで演奏しました。録音もしたので、後できくのが楽しみです(^^)

 






後日、ワークショップを振り返る機会がありました。

・音楽は天才的なメロディセンスがないと絶対にできないと思っていたが、普段使っている言葉にも音階があり、意外と身近なものなんだと思った。

・音楽に対して苦手意識があったが、今回のワークショップは非常に楽しい体験で、取り組んでみないとわからないものだと思った。思い込みや先入観が原因でそのもののおもしろさを見過ごしてしまうことがないようにしたい。

などの感想がありました。

昔からのクラシック音楽や比較的親しみのあるポップやロックなど、それらだけが「音楽」ではなく、私たちの日常の中にも「音楽」はあるのだということに気づける貴重な機会だったと思います。

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